確定申告を修正申告しました。
こんにちはrumiです。
前回のブログで「事業 持続化給付金の振り込みのお知らせ」が届いた事をご紹介しましたが、本日6月22日に通帳を記帳してみましたところ6月8日に入金されていました。
給付が遅いと色々指摘されている持続化給付金ですが私の場合は申請して入金まで8日しかかからなかった事になります。
さて今回の持続化給付金ですが実は私の場合、ちゃんと申請が通るかどうか心配な事があったんです。それは申請の前に雑所得で申告していた確定申告を事業所得に修正申告していた事です。確定申告を修正申告して事業継続給付金を不正に申請する事例が後を絶たないと報道されていますが、私の場合は決して不正ではなく単純な私のミスだったのですが、税務署に赴き税務署の方と「あーでもないこーでもない」と色々やりとりした事は私の人生のなかでも記憶に残る事柄だと思いますのでブログでご紹介しておきますね。
なぜ修正申告をしたのか
今回のコロナ禍で私の運営している海外旅行のサイトも思いっきり被弾し3月、4月の収入は前年の10分の1以下。年に換算すると損失は100万ではまったく足りません。そんな訳で事業継続給付金の申請をしようと経済産業省のホームページを見てみたのがGW前。そしてよく見てみると「持続化給付金の申請は事業所得で申請している場合に限る(2020年5月当時)」とありました。なんとなく嫌な予感がした私は2019年分の確定申告の書類を見てみると・・・・・・なんと私は雑所得で申請していたのでした。
「なんてことでしょう!信じられませんわ・・・個人事業税もちゃんと納めているのに事業継続給付金の申請ができないなんて・・・次の選挙は自民党には絶対入れないわ 怒」と一人怒り狂う私・・・今にして思えば雑所得で申請しているにもかかわらず個人事業税を納めているというのもおかしなお話だったのですが、オチは最後のお楽しみに。
なんとなく腹の虫が収まらない私は会計事務所に勤めている知り合いに聞いてみました。すると「rumiちゃんの所得は事業所得になるから税務署に行って雑所得を事業所得に修正申告した方がいいよ。税金の関係もあるから持続化給付金の有無にかかわらず修正したほうがいい」との事。「修正申告という方法があるのねぇ~」早速私は2019年の確定申告の書類をもって税務署に行きました。
いざ税務署へ
税務署は初めて確定申告をした年、勉強の為に伺った事があるのですが、その時はほとんど門前払いの状態であり、直接腰を据えて相談に来るのは今回が初めてでございました。
番号札を持って待合室で待機していますとコロナ禍のご時世のせいでしょうか私を含めて5人ほどが順番待ちをしていました。
やがて私の番がやってきました。担当の税務署の職員の方は年は40歳前後、人柄のよさそうな、悪くいえば「いかにもお役所の職員の方」のような雰囲気の方で(あっ これなら楽勝ね)なんて思ったものでございます。
いざバトル開始
さて人柄のよさそうな税務署の職員さん。私の説明を聞いているうちにみるみる顔が赤くなり、鼻息も荒くなってきました。(あっあれ?この人こんな雰囲気の方だったかしら???)あの時はなにやら嫌な予感がしたものです。
さて一通り私の説明を聞き終わった後、しばらく沈黙が続いたのですが、やがて職員さんがこういいました。
「貴女が申告した所得が雑所得か事業所得かは金額が変わらないのですから、納税額も変わらず、税務署としてはどちらでも関係がありません。」
「大事なのは過去との関連性です。ずっと雑所得で申告していたのものを今回持続化給付金をもらう為に事業所得にするというのは過去との整合性がとれなくなります」
私(あれ・・・・なんかとっても風向きが悪いのですけど・・・)けど落ち着いて考えてみれば当然の事ですよね。私はズルをして不正に事業継続給付金をもらおうなどと思ってはいませんが、世の中不正をする人が沢山いると聞いています。そのような悪い企みを阻止するのも税務署の大切なお仕事。このタイミングで修正申告に訪れる私なんか真っ先に疑われても仕方ないですよね・・・・。
ただ確定申告は2017年から行っていますので私こんなことの言ったのです。
私 「整合性がとれないというのであれば過去に遡って修正申告しなければいけないということですか?確定申告は2017年から行ってますから過去3年分くらいなら修正申告しますよ」 と
すると職員さんは一段と語気を強め「修正すればよいという話ではないんです。修正したところで税金はどうするんですか?事業税は?」
私「事業税??個人事業税なら払ってますよ」
職員さん かなり気の抜けた声で「へっ?・・・・なんで?どうやって納めたんですか?」(私もよく分からないのですが雑所得の場合は事業税はかかりませんが、事業所得の場合は事業税がかかるようで、職員さんは私が雑所得で申告していたのに事業税を納めていたことに驚いたようです。まぁこれもタネがあるのですがタネあかしは最後に)
私 「どうやってって・・・・県から通知がきました」
職員さん「けどそれは去年の話ですよね?その前の年は?」
私「その前は事業税を納める金額まで収入がなかったと思います。(事業税は250万円以上の収入で発生するそうで、2017年の私の所得は250万円以下でした)」
私の話を一通り聞いたあと職員さんは大きく深呼吸して席を外したあと、しばらくして戻ってきて
「そもそも何故雑所得で申告したのですか?」
とさっきとはうってかわって静かな口調で聞いてきました。
私は税金に関しては間違いがあってはいけないと思ってましたので(まぁ今回思いっきり間違っていたのですが・・・)、確定申告の度に直接会場に行き税務署の職員さんからマンツーマンでレクチャーを受けていたのでした。時間はかかりますが間違えるよりはましだと思っていたからです。そんなわけで
「私の説明が悪かったのかもしれませんが、税務署の職員さんに収入の内容を説明したら「雑所得になりますね」といわれ、その流れで雑所得で申請しました」これはマジで本当のお話です。
① 雑所得なのに何故か事業税を納めていた。
② 本来事業所得であるべきものを雑所得で申告したのは税務署の職員の方の指導によるものだった。
おそらくこの2点が決め手になったのだと思うのですが、職員さんはやっと「分かりました。修正しましょう」といって修正申告に応じてくれたのです。
修正申告の際は事業所得の場合、収入の他に経費の内訳も細かく記載しなければいけないのですが私の場合は事前に資料を作っていたのでスムーズに行う事ができました。このことについても職員さんは驚いていたようで
職員さん 「よくまとめてますね」
私 「毎年確定申告の時には作成してますよ」
職員さん 「雑所得で申告しているのここまで細かく内訳を作っているのですか?」
私 「はい。一番最初に確定申告をした年にこちら(税務署)に伺って必要な書類や資料の事を聞きまして。それから毎年作成してます(本当は紙を渡されただけでなにも説明は聞けませんでした)」
職員さんは私が必要以上に資料をちゃんとまとめていることに驚いたようではありましたが、やがて修正作業も終わり
「はい。終わりました。今年からは事業所得で申告して下さいよ。あとこの紙は事業継続給付金の申請に必要となりますから無くさないようにして下さい」とニッコリと微笑んで修正申告の紙を渡してくれました。
終始機嫌の悪かった(私が悪いように感じた)職員さんですが最後の笑みはなんとなく心に浸みました。職員さんも仕事ですから私にキツい態度で臨んだと思いますし、過去に事業税を納めてなかったらそのまま門前払いだったと思います。最後の笑みはきっと職員さんの本当の素顔だったのかもしれませんね・・・
何故事業税を納めていたのか
さて修正申告も無事済んだのですが、決め手となった事業税。何故私は納めていたのでしょうか?自宅に戻ってから何気なく過去の確定申告を見てみたのですが・・・・・・なんと私 2017年と2018年は事業所得で申告していたのです。事業所得で申告していたから事業税を納めていたし、より詳細な内訳も作成していたのですね。では何故2019年は雑所得にしたのか?これは前述のとおり税務署の職員さんに言われたからですが、過去2年間事業所得で申告していたのに私自身お粗末すぎますよね。
よく考えてみるともしコロナ禍がなかったらそのまま2019年は雑所得で申告したままになっていた訳ですし、逆に考えれば「本来事業所得のところを雑所得で申告して事業税を免れようとしていた」と疑われ、脱税行為と見なされていたのかもしれません。
いくら税務署の職員さんに言われたからといってもちょっと脇が甘かったと思います。今回はなんとか正しくよい方向に修正することができましたが、今後同じような間違いを繰り返さないように人に聞いてばかりではなく、自分でも勉強するように心がけたいと思います。
以上人生初の「修正申告」のご報告でした。